今回は、霧けぶる山と金色の落ち葉が印象的な侍アクション『GHOST OF YŌTEI』をレビューしていきます。
一枚絵のようなタイトル画面からして、「ただの侍ゲームじゃないぞ」という空気がビシビシ伝わってくる一本です。
作品概要:静寂と狂気がまざり合う“山の侍劇”
- タイトル:GHOST OF YŌTEI(ゴースト・オブ・ヨウテイ)
- ジャンル:アクションRPG/ソウルライク寄り侍アクション
- 対応プラットフォーム:PlayStation系 など
- 特徴:和風幻想×ハード寄りバトル×静かな物語
一人の侍が、霊山「YŌTEI」で自分自身と向き合っていく――という、かなり渋めの設定。
ド派手な戦争ではなく、「山の静寂」×「心の闇」にフォーカスしているのが本作の大きな特徴です。
このゲームが凄いポイント①:スクショ量産不可避のビジュアル
まず何と言ってもビジュアルが反則級です。タイトル画面からして、すでに一枚のアート。
- 金色の葉が舞うダイナミックなエフェクト
- 霧のかかった山と侍のシルエットのコントラスト
- 陰影の付け方が映画っぽく、静止画でも画になる
「ゲームを始める前に、まず5分くらいタイトル画面を眺めていたくなる」タイプの作品です。
霧・岩・落ち葉・衣装の質感まで作り込まれていて、現代の浮世絵アクションと言ってもいいくらい。
このゲームが凄いポイント②:刀一本の緊張感がとにかく気持ちいい
侍アクションで一番大事なのは、やっぱり一太刀の重み。
本作はこの“斬る感覚”が気持ちよくて、手に汗をかきながらも中毒性があります。
■ 攻撃連打ゲーではなく「いつ斬るか」が重要
- とりあえず連打していると、こちらが一瞬で溶ける
- 敵の構え・間合い・モーションをよく見る必要あり
- スタミナ管理も重要で、振り回しすぎると逆に詰む
“見てから斬る”タイプのアクションが好きな人にはドンピシャの調整です。
■ パリィが決まった瞬間の快感がヤバい
敵の攻撃をギリギリで受け流し、刹那の隙に斬り込む――。
この「ジャストタイミング」の手応えがかなり強く、決まると毎回ニヤッとしてしまいます。
このゲームが凄いポイント③:孤独と静寂を味わう物語
物語は派手な戦争譚というより、一人の侍の内面を掘り下げるタイプ。
セリフもBGMも必要以上に騒がしくなく、淡々と進む分、細かな演出が刺さります。
- 過去の記憶や罪をほのめかす断片的なカットシーン
- 山に漂う霊や幻影が、「何かがおかしい」感覚を強めてくる
- 静かなシーンほど画面演出の説得力が増す
ソウルライク系が好きな人なら、「ああ、この感じわかる」とニヤリとできる静かな狂気。
テキストで説明されるよりも、景色と空気で語るタイプの物語です。
このゲームが凄いポイント④:和の幻想×サバイバル要素がいいスパイス
ただのチャンバラで終わらないように、環境や霊的要素を絡めたギミックもいくつか用意されています。
- 寒冷地帯での行動は体力管理がシビアになる
- 特定の霊具を持っていると見える道・敵が変化
- 山そのものが意思を持っているかのような演出
やりすぎない程度に「サバイバル+ホラー味」が足されていて、
侍アクションに慣れている人でも新鮮に遊べるバランスになっています。
気になったところ(正直ポイント)
■ 難易度はやや高め
- 敵の火力が高く、数回ミスるとあっさり落ちる
- パリィ前提の敵が多く、アクション初心者には厳しめ
「雰囲気が良さそうだからちょっと触ってみるか」というライト層には、
最初の数時間で心を折られかねない難易度です。
■ ストーリーがかなり抽象的
- 細かい設定はプレイヤー側で想像する余地が大きい
- 「もっと説明がほしい」と感じる人もいそう
個人的にはこの“余白の多さ”が好きですが、
分かりやすい物語を求める人にはやや取っ付きにくいかもしれません。
こんな人におすすめ
- 侍・和風アクションが好き
- ソウルライクな緊張感あるバトルが好み
- 派手さよりも、静かな雰囲気・ロケーションの美しさを楽しみたい
- スクショ映えするゲームを探している
まとめ:静寂の中で心を切り結ぶ、唯一無二の侍アクション
『GHOST OF YŌTEI』は、「静の美学」と「狂気のバトル」が同じ画面に成立している、ちょっと珍しいタイプの侍アクションです。
- 圧倒的なビジュアルと演出
- 一撃の重みを感じる緊張感あるバトル
- 孤独と静寂をじわじわ感じる物語
- 和の幻想+サバイバル要素というスパイス
「侍ゲームはもう大体遊んだ」という人にこそ触ってほしい一本。
GameLikeとしても、落ち着いた夜にじっくり遊びたくなる“推し侍アクション”としておすすめしたい作品です。
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